小畔かっぱ伝説

河童のお伊勢参り

川越市伊勢原町にある御伊勢塚公園に河童モニュメントがあります。その伝説は次のよう。

名細(なぐわし)の小畔川(こあぜがわ)の小次郎と川島(かわじま)、伊草(いぐさ)の袈裟坊(けさぼう)と坂戸、小沼(こぬま)かじ坊といいます。

三びきのいたずら好きの河童が、仲良くお伊勢まいりに出かけました。はぶりのよい旅人になりすました三びきの河童は宿場、宿場でおおばんぶるまいをしたり、茶店では一番たかいものを食べ、土産ものも一番上等なものを買いました。

あまりにも金づかいが荒っぽいので店の主人たちはあやしみだし、三人づれの旅人に気をつけろと連絡しあいました。そこでお金をよくしらべてみますと、なんとそれは田にしのふただったのです。

インチキがばれてしまうとたいへんです。皆から追いかけられ、とっつかまってしまいました。そして河童ということもばれてしまい、さんざんしぼられました。

それから三びきの河童はすっかりおとなしくなり、二度とふたたび旅には出なくなったそうです。

「川越の伝説」(川越市教育委員会発行)より


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